ふうせん
入った部屋は思ったより広かった。
竜「んじゃ。さっそく歌いま〜す。」

竜が歌ったのはしっとりした恋愛ソング。
その姿に胸がキュンとなる。
でも、私の隣で桃が同じ顔をして竜を見てる。

私は…。
桃のために竜を諦めなきゃいけないんだった。

朱音「桃。竜の隣に座ってきなよ!!」
桃「え〜。いいよ!」
朱音「桃!!引いてちゃダメだよ!押して押して押しまくるんじゃい!!」
桃「アハハ!!なにキャラ!?でもありがと。勇気出た!竜のところに行ってくるね。」
朱音「行ってらっしゃ〜い。」

はぁ〜。
さすがにちょっとキツいかも…。
オチるわ。

そのときドカッとゆう音が聞こえた。

朱音「………え?…何で?…」

隣に座ったのは大介だった。
私と大介は出会ってから今までずっと隣に座ったことはなかった。
なぜだか知らないしけど…。
だからといってけして仲が悪いわけではない。
でもなぜか大介が私が隣に座ることを嫌がる。

でも大介が今隣に座ってる。
しかも自分から来た。
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