*SWEET LESSON*




「歓迎会…ですか?」



「はい。急で申し訳ないのですが…。

勿論別の日でも結構ですが、早めにやりたいじゃないですか、こういうの」



…楽しそう。


聞けば、教頭は幹事らしい。


中々若い人たちと触れ合える機会がないとかで張り切ってるみたい。



特に用事の無かったあたしは二つ返事で了解した。








「お・ま・た・せ ♪」



「遠ノ峯センセ…

普段着派手すぎませんか?」



ブランドのバッグを片手に現れた彼女は

胸元と肩がばっくりと開いたワンピースを着ている。色は黒。


大ぶりのピアスも 似合ってはいるんだけど



「今日行くところってクラブじゃないですよね?」


と思わず訪ねてしまった位だ。



「クラブよりは抑え気味よ~!ほら、足だってそんなに出してないじゃない」


いや、膝上5センチ以上の丈でどこが ”そんなに”なんだ…。



「そう言うあなたは、スーツなの?」


「はい…。ってか、先生は急に知らされたのになんで私服で学校から現れるんですか?」



「だって私、いつ何があってもいい様にロッカーに私服常備してるもん」



…いつ 何が彼女に起きるのだろう。





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