*SWEET LESSON*
そういえば、そんな事もあったような。
今の恐怖ですっかり頭から抜け落ちていた。
「ちょっと出掛けてたから電話出れなくてさ。なんか気になったからそのままここに来た。
何かあった?」
「それが……」
「おい」
「は?」
「その前にコーヒー。ケーキも皿に出してな!」
はいはい、分りましたよ……。
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「…で、この差出人がよく分んないんだけど…。この“Y”って、大和?」
言われたものを用意して、部屋から例の手紙を持ってきた。大和はコーヒーを飲みながら静かにあたしの話を聞いている。
暫しの沈黙ののち
「……しらねーよ、こんなもん。俺がこんな気色悪い手紙なんか書くと思うか?」
「…ですよね」
もう大和ではないかもしれないと分ってはいても…やっぱりショックだ。