*SWEET LESSON*
家に入り、今の状況を簡単に説明すると
以外にも了承してくれた母。
「あんたが作った問題は、結局自分でしか解決できないんだから。
自分のしてきたことと、今の現状。あと、本当の気持ちを素直に伝えなさい。
そうすれば…時間はかかっても、きっと理解してくれる日がくるわ。
許してもらいたいなら、誠意を見せなさい。ね?」
「うん…。ご心配おかけします…」
「良いのよ。さ、お父さんがトイレに行ってる隙に行きなさい。見つかるとうるさいから」
ニコリと微笑んでくれた母の優しさに励まされ、あたしは急いでお隣りへと向かった。
チャイムは鳴らさずに、そのまま家に入る。
入る時にはもう車は無かったから、ご両親が気を利かせてくれたのだろう。
案の定
広いリビングには、大和と柳瀬さんの姿しかなく
不自然なほどの距離を保って椅子に座っていた。
「さな、学校にはもう連絡したから」
「あ…うん……」
どこに座ればいいのか悩んで
結局二人の間に腰を下ろした。