*SWEET LESSON*




でも…



どんな事を言われるのか、どういう態度を取られるのか


不安になっていた分、こんな嬉しい期待外れは無かった。



それに、柳瀬さんは許してくれるとも言ってくれた。



何故ものの15分でかたがつくのか、女のあたしには分からないんだけど


きっとそれは、二人が意外にも気が合うって事が分ったからなんじゃないかな…?



「お前、今の方が喋りやすいぞ。何で学校であんな口調なんだ?」



「別に…。ちゃんと向き合えると思った奴にだけは素を見せてるけど。

信用できない奴には普段の自分を見られたくないって思ったのかも。


俺、けっこー無自覚で喋ってるから」


「じ…じゃあ、俺は向き合えるって事かっ!?」




その微妙に危ない質問を受けた大和は



優しく微笑んだ後 とろけるような声で…



「…そうだな、きっと」




って…。




ヤバいよ、コレ!!この声と笑顔にやられなかった人は和樹位のもんで…


こんなにフレンドリーになった二人の仲ならきっと…




「…な…なんだ?この胸の高鳴りはッ!!」




嗚呼ッ!!やっぱり!!





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