*SWEET LESSON*




「安心しろ。誰もお前一人に歩きまわってもらうなんて言ってない」



「どういうこと…?」



聞いてもニヤリとするだけで、結局それ以上の事は教えてもらえなかった。


それからかなりの間


何も計画の事は教えてもらえず、ひたすら三人でゲームに没頭する羽目に。


たまに大和は誰かに連絡を取っていたみたいだけど…



教えてと言ってみても「時間が来れば解る事だから」とかるーくかわされただけだった。




そして、時計の針が4時を周った頃。




大和のケータイに一本の電話が入った。


「おー。準備できたか?……はぁ?良いからそこでじっとしてろって。…だーかーらー。それは後から話すから。


…しらねーよ、お前の尿意なんて。



とにかく直ぐ行くから…。……わぁーったよ!コンビニでトイレ借りるくらいの時間はあるから!!じゃーな」



…何故トイレの話が。



あたしの脳内が“?”で埋め尽くされそうになった時だった。



「おい、準備しろ」


「は?何の?」






にやり。




「今からデートだ」


なんですと?









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