*SWEET LESSON*
その声に振り返る国枝君。
「……あー。こいつか」
なんてポツリと呟いてますがッ!!
「ねぇ、誰よ」
「まだ分かってないの?」
分かんないよっ!
第一顔も見たことない…ような、あるような。
でも誰だっけ。
「…さな、こんな若い男にまで手を出してるの…?
こんなののどこが良いんだよォ!!
僕の方が君にはふさわしいって、
何で気付いてくれないんだ!」
「ぁん?こんなの?」
待て待て!下手に喧嘩に乗ってどうするっ
その意味を込めて、国枝君の腕に手をまわした。
けど。
それが良くなかったみたい…。
「……何だよ、その手は。
…完璧な僕よりこのガキを選ぶんだ…?
ねぇ。答えてよ。
…君はたくさんの男に手を出す癖に、
僕には一切振り向いてくれないのはなぜ?
何回も話したし、
何回も微笑みかけてくれたよね…?
それもただの遊びだったってこと…?
気のある素振りで、純粋な恋心を弄んでたの…?」