*SWEET LESSON*
「あのぉ~…」
ちょっと、話が飛びすぎてて良く分かんな……
あ!!
そうかっ!!
「この人が“Y”!?」
「……やっと気付いたの…?」
ずっと、高橋先生かと思っていた。
だって、そうでしょ?偶然とはいえあんなに犯人だと言えるアリバイというか、証拠があったんだもん。
疑うのも仕方ないよねッ!?
それにしても…この人どっかで見たことがあるような…
「僕は出会ったときから君だけを見つめてきたのに。
君の微笑みがあったからこうして尽くしてきたのに…。
もう、おしまいだ。
君には愛想が尽きたよ。でもね…
せめてもの償いとして
一緒に死のう」
「っは????」
奴が取りだしたのは一本のサバイバルナイフ。
奇声を上げてこっちに向かって来た。
あたしを庇うようにして立った国枝君の背中を見て、
あの時の記憶が蘇ってくる…。
あぁ。
まただ。