*SWEET LESSON*





あたしって、誰かに守られることばっかりで



自分のために誰かが傷つくのは見たくないと思ってた。




だけどいざ自分が傷つくって時には、こうして大人しく背中に隠れてたりしてきたんだよね、実際。



自分が頼んだんじゃない。



勝手に守りに来てくれただけ。



だからあたしのせいじゃない。




きちんと考えたことはなくても、きっと頭の隅で思ってた。


でもさ。



もうそんなのから抜け出したい。



だってあたしは教師なんだよ?



生徒を守るのは教師の役目。


あたしを庇ってる目の前の可愛い教え子がいるなら、それをまた庇わなきゃ。




そうでしょ?






だから…




「…っ!!!」



国枝君の体を横に押しやって、彼のいた場所にあたしが立つ。



もう避けられない距離。




とっさに目をつむった-------……




「先生!!!!!」







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