*SWEET LESSON*
なな…なんですと?
「なー。もうその辺にしてやってもいいんじゃないか?
お前だって見逃してやってもいいと思ったから帰って来たんだろ?」
柳瀬さん!!
「母親に知られたくない奴がまた、のこのことバラされるような真似しに来ると思うか?」
そうだよねっ国枝君!!
「ほーら、ごらんなさいっ!!私には賛同してくれる人がいるのよ!!」
「黙れ」
のぉぉぉおおお!!!
不機嫌メーターMAXじゃぁーーーー!!!!
「…まぁ。斐二がそう言うなら、そうかもしんねぇな。
ただ。今度あいつが出てきたらそん時は…
俺の手で闇に葬ってやるからな…」
我が愛しき人ながら、本当に 怖い。
「さ、もう時間も時間だし。さっさと飯食って風呂入って歯ー磨いて寝ろ!!
明日はちゃんと出勤しないとな!」
急に先生ぶってみせる柳瀬さんは、国枝君までもを降ろしてさっさと帰って行った。
「……こんなとこで俺、どうやって帰るんだよ…」
「家、遠いの?」
「さぁ。まずここがどこだか分かんないし。
最寄りの駅ってどこにあるんですか?」
あたしは駅の名前を教えてあげようと口を開いたけど…
「ってかさ、車で送ってあげようか?お父さん帰ってきてるから、頼めば家まで送ってくれるよ?」