*SWEET LESSON*



出席もとり終わり、今から授業を始めようと教科書を開いたとき…



ガラリ



扉が開いた。



「遠ノ峯先生!どうしたん…」

言いかけた言葉は、驚きと共に飲み込まれる。


そこに居たのは、紛れもなく女子高生達だった。



「ごきげんよう」



「「「ごきげんよう」」」



先頭に立っていた、超絶美人がしおらしく挨拶をした後に、後ろに居た30人ほどの女性徒達も後に続く。


目ざとい教え子たちはガタガタと席から離れ、入口の周りはあっという間に男子たちで溢れ返った。




「チョー可愛いんですけど!!!!!」


「ねぇ。アドレス交換しない?」


「彼氏いる?」



わいわい がやがや

わーわー きゃーきゃー



そんな混乱をよそに


大和は興味無さそうにして教科書をつまむ様に持って揺らしているし


国枝君は……寝てるよ。



「おらー!!おびえてんだろ!?さっさと席につけ!!盛りの付いたオスども!!!」



綾さん…ミニスカートで蹴り入れてるけど


蹴られた男子は至極の笑みをうかべているんですけどっ!!!!





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