*SWEET LESSON*
*hot taste*
辛い…。辛いよ。
…ツライって書いてカライって読めるのは何でだろう…。
耐えてる時ってピリピリするからかなぁー…
なんて。
心の中で考えていた。
原因は勿論…
「私、本当に田原君の事が好きになっちゃったんです…!!
でも、伊集院様がいらっしゃる限りは私なんかに望みはないし…。
どうしたらいいと思います?先生…」
「え。あ、うん。そうだねぇ…。
諦める前に、気持ちを伝えてみるとか?」
授業の終わりに持ちかけられた相談話だった。
彼女は白鳥さん。
非常に金持ちそうな名前。
相談とは恋の悩み。誰かって?
決まってる。大和だ。
思ってもいなかった相談内容にあたしの顔はフリーズ。
ピクリとも笑えず、ただただ彼女の愚痴を聞いているばかりだった。