*SWEET LESSON*
「分かっているなら、直せ。
俺だってお前らの面倒に巻き込まれるのはもうごめんだからな」
…なにさ。
何さ何さ何さっ!!!
何なの?大和の女だからって、あんたにお前呼ばわれされる筋合いなんて無いッ!!!
第一あたしは先生だっつーの!!
「……何?その顔」
にやりと口元を歪ませる にくったらしい男。
「………」
「…また言いたい事を言わずに終わろうとしてるわけ?
っはッ!
何言っても無駄なんだな、先生は」
ぷっちーーーん
あたしの頭で何かが弾けた。
「…黙って聞いてりゃ好き放題言ってくれるね。
大人には言いたくても言えない事情だってあるんだよ!
好きなものを好きとか、嫌いなものを嫌いとか
そんなこと包み隠さず言えるのは子どもの特権でしょう?それを押し付けられても、あたしには出来ない。
本当に、何様のつもり?
あんたの考え方が世間で通用するとは限らないんだよ。上から目線で説教たれやがって…!!
それに、あたしだって本当に嫌な事は嫌って言えるわ!ボケ!!」