*SWEET LESSON*
「あいつの行動を見てれば分かるだろ?
俺には隠そうとなんてしてないように見える。ただ、ギリギリのラインで踏みとどまってるから、みんなには分からないんだろうけど」
馬鹿だからな、あいつも。
なんてポツリと言ったその表情はなんだか嬉しそうでッ
良からぬ考えがまたしても浮かんできた。
「あのー…つかぬ事をお聞きしますが…あなたももしかして大和の事…」
「好きだよ」
あっさり言ったーーーー!!!
ひきつった笑顔のままフリーズするあたしを見た彼に、またあの笑いが。
「ぶッ!!…まぁーた変な事考えてるんだ?
勿論大和の事は好きだよ。友達として。
決まってるだろ」
分かりやすいな、あんた。
そう言って国枝君はあたしの頭をくしゃくしゃにする。
完璧に子ども扱いされてるのだけど、腹を立てるよりほっとした方が大きかった。
だって…ッ
明らかに美形同士がくっついてる方が絵になるわけでッ!!
あたしなんかよりも、君たち二人が抱き合ってる方が
世の中の女の子たちは嬉しいんだよッ
…なんて口が裂けても言えない。