*SWEET LESSON*



あまりの剣幕に あたしは渋々ながら大人しく電話し、

そして暫しの時間が経った。




「いらっしゃいませぇぇえ!!」




いつもよりも気合が入った店員の声で、


「来たわね」


あたし達は直感する。





「こちらですぅ~」

「お水お持ちしますねッ」

「あ、段差ありますんで手を…」




予想通り


というか、予想以上の待遇ぶりに驚く。


何で店員が三人も付いてくるんだッ!!



「ありがとう。ここでいいよ」



ニコリと笑う大和に、周りからうっとりしたため息が!



どんな有名人でも敵わないオーラが彼にはあるんだ。





「いらっしゃぁい♪待ってたわよォォ」



店員に負けず劣らず。



つかつかと大和たちの元へと行くと


彼らに寄り添う店員達から奪い取るように、二人の間へ入って


「行きましょう」


腕を組んで席へと導いてくるッ!


その時の二人の表情と言ったら…




有る意味地獄絵図よりも恐ろしい光景を見た気がする。





< 221 / 365 >

この作品をシェア

pagetop