*SWEET LESSON*

*Four*













タン…タン…タン…



リズミカルに階段を上る足音。


取り合えず中に入れたんだけど、今すぐ大和に会いたいからと階段を上り始めてしまった。


それを静止して。


「今はちょっと待ってもらった方がこちらとしても有り難いんですが」


「……ああ。大丈夫。入れないなら廊下から話すから」

うう…。なんで?と聞かれるよりも始末に困る。



無言で長い長い廊下を歩き、彼の部屋をノックする。


「大和?」


「んー?」



「国枝君が…」


ダダダダダ…


バンッ!!!



走る音の後に、勢いよくドアが開いた。もう大丈夫なのかと安心する間もなく、その姿に心臓が止まりそうになった!


「わぁぁああ!!なんっつーカッコのまま出てくんのよッ!」


「五月蠅い」


だだだだってっ!!!


着替えようとしたのかわかんないけどさッ。

上半身は裸だし、チャックもホックも止められていない黒のパンツからは、ボクサーパンツが顔をのぞかせてるしっ



綺麗についた筋肉が妙に引き立って見えて


思わず目を反らしてしまうほどでッ!!



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