*SWEET LESSON*
すると、大和は部屋の中に入り
「…どうぞ?お前の謝罪がどんなものか、聞こうか」
と、こちらも負けじと挑発しながらベッドに腰かけた。
「じゃあ、遠慮なく」
国枝君はソファーに座る。
今更だけど。…何故一人部屋なのにソファーを置いても余裕があるんでしょう。きっとここは20畳くらいあるに違いないッ!!
余計な事に頭を悩ませながら、あたしもソファーに座ろうとしたのだけれど。
「お前はこっちだよ」
腕を引かれ、大和の足の間に無理やり座らせられる。
「…恥ずかしいんですけど」
「良いんだよ。俺のもんだってこと、こいつによーく教えとかなきゃいけないから」
そんなことしなくても分かってるでしょうッ!!
怒りたくても言葉が出てこなかったのは、国枝君が深く頭を下げたからで。
そうじゃなきゃ、きっと殴ってた。いや、絶対。
「…巻き込んで、ゴメン。
両親にはきちんと誤解を解いてきたから大丈夫。
二人の仲が危ぶまれたのなら、それは俺の責任だ」
だから
「殴るなり、罵るなり 気が晴れるまでやってくれてかまわない」
「…本気か?」
ギシ。ベッドから降りる大和。
「……あぁ」
覚悟したのか、目を閉じた国枝君。そして―――――……
「じゃー…
遠慮なくッ!!!」
「大和ッ!!!!!!!」