*SWEET LESSON*
ぶっちゅううううう
「………?」
えーっと?何が起こってるわけ?
綺麗な顔が、二つ
重なり合って………
「ぷはっ」
「…息出来ないほど俺のテクに酔ってたのか?」
唇を拭う大和。何だか冷や汗を掻いているように見えるのがせめてもの救いな気がするッ!!!
「殴らないの?」
「はっ!そんなもん、お前の“傷”になんねぇだろ。
男に殴られた事が汚点になるか?良い思い出になっちまうだろ。
だから
一生消えない“傷”をお前に付けてやったんだよ、バカが!」
暫しぽかんとしていた国枝君だったけれど
「…どっちがだよ」
と笑い始めた。
驚いたけど。何だか良い雰囲気になったんじゃないかなッ
「聞かせろよ。何でお前はさなとの仲を否定しなかった?」
一しきり笑ったあとで。
…あたしもその理由が知りたいと思った。