*SWEET LESSON*
「やめてよ!!!!!」
広い部屋に響き渡った声。
入ってきた扉の方を向くと
「薫子…」
大きな目いっぱいに涙を溜め、あたしを睨んでいる彼女が。
消え入りそうなミドリさんの声にも反応せず、ただただあたしを……
「何よ。何か言いたそうじゃない?
言ってみなさいよ。ほら。聞いてあげるから。
………何も言わないの?ただそうやって睨んでるだけ?
…子どもね」
キッ…!!
益々目がきつくなる彼女。
良い。
これで良い。
「ほら、早くしてくれない?あたしが嫌いなんでしょう?」
挑発するあたしに、ついに彼女はキレる。
「…るっさいのよ!!!!
何なの?さっきから!!!私の事ッ…そんなに悪愚痴ばかり言って…
貴女が私の事を嫌いなんでしょうッ!?
貴女が…ッ
私を…
わたくしを――――――!!!!」
振り上げられた右手。
あぁ、当たるんだろうな
なんて客観的に思ってた。