*SWEET LESSON*
パ----ン…!!!!
乾いた音が 部屋に響いた。
「な…何故…?何故私がぶたれなくてはいけませんの…?
ねぇ…
何故ですの!?お母様ッ!!!!!」
右手が振り上げられた瞬間、あたしと薫子さんの間に入ったミドリさん。
その手が降ろされるその前に 薫子さんの頬を叩いたのだった。
「いい加減にしなさい。
あなたは間違っているのよ。
それを分かっていながら正さなかった私も悪い。
その事を先生は分からせて下さったのよ…。
感化された私は こうしてあなたに手を上げてしまった。
でも、後悔はしていないわ。むしろこれでよかったとも思っている。
だから謝らないわ」
「……ッ…ッ!!!!
ふざけないでッッ!!!!!」
涙を床に落としながら
今度はミドリさんに手を出そうとする彼女。
パシッ
だが、その手は簡単に掴まれ その動きを止める。
「……止めろ」