*SWEET LESSON*




「ぅあっ…えっと、…好きなんです」

「え…?」


しまったぁぁぁあ!!!これじゃあ告白してると思われるではないか!!!


「あッ!!違くて!!周防さんの事じゃなくって…にょん太がッ…!あ、でも周防さんが嫌いとかそういうんじゃないんです!!むしろ好き?っていうか…ッ」


テンパるあたし。ううー…!!!喋れば喋る程ドツボにハマっていく…!!!


周防さん、呆れてるだろうな…


ちらりと彼を見ると、クスクスと肩で笑っている。


「あ…あの…?」


「ああ、ゴメン。そんなにムキにならなくても良いのにって思って。

…大丈夫。誤解なんかしてないから。ファンでいてくれてありがとう」



にこっ



か…輝いている…ッ!!!!!


この笑顔…!!夢にまで見た彼の極上スマイルッ!!!生きてて良かった…


そして更に、浮かれるあたしを益々浮上させるお言葉が!!



「そうだ…お詫び、してくれる?」



言いながらスーツをちょっと引っ張って



「お酒一緒に飲んでくれる相手がいなくてさ」



って、一緒に飲もうと誘ってきてくれた!!!



「そんなことで良かったら全然ッ…っていうか、寧ろこちらからお願いしたいですッ」



…あぁッ!!!もう、喋るんじゃないあたしぃぃぃいいい!!!!



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