*SWEET LESSON*
顔を赤くしたあたしを優しい眼差しで見つめ、
「行こうか」
と、さりげなくあたしのお皿を持ってくれた。
どうしよう…どうしよう…ッ!!
カナトが輝いて見えてしまう。
胸の奥で疼く気持ちを抑える事に精一杯になるなんて…
どうしよう…
あたし、カナトの事で頭がいっぱいだよ…
これは、ただの憧れ?
ファンだから?
理想の人だから?
優しいから?
クリスマスという日に一緒に居る人だから?
…大和と重ね合わせているから…?
分からない。
分からないよぉ…
どうしたらいいのか、何も…
混乱する、脳。
ねぇ、大和。
あたし…カナトと一緒に居て
良いのかな……?