*SWEET LESSON*




きちっとした服装の、まだ見た目には若いホテルマンがあたし達を案内したのは


いかにも高そうなホテルの最上階で。


その階には部屋が10しかないと教えてくれた。


こんなに広いのそれだけしかないという事は、中はどのくらい大きいのかと肝を冷やす。



…部屋の前を歩く度に見つける高そうな絵画。



あたしが4つそれを見つけた所で、『ここです』と言われ足を止めた。



カードキーを差し込むと赤だったランプが緑に変わった。




「只今の時間、レストランの方は閉まっていますが

ルームサービスなら営業しておりますのでお申し付けくださいませ」



深夜2時をとうに過ぎているというのにこの気配りッ


ももも…もしかして


「チップとかも必要かなッ!?」


不安で大和に耳打ちだ!!


「……やりたいならご自由に。俺カードしか持ってないから無理」



な…なんという事でしょうッ!!


慌ててボーイさんの元へッ


「あ…あの…いつも、お幾らぐらい皆さんお渡しになるんでしょう…??」


「はい?」


ああっ!!こんなこと聞くのってきっと私くらいでしょうね!!

彼の冷静なお顔が次第に崩れて行きますですー!!




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