*SWEET LESSON*
*Three*
目を開けると、薄暗いベッドにポツンと一人だけだった。
きょろきょろと彼の姿を探すと、あけっぱなしのドアの向こうから光が差し込んでいて
カチャン と、カップか何かの擦れ合う音が聞こえる。
素肌に直接触れる布団が、あたしを何だか落ち着かなくさせて
いそいそと、下着を身に付け バスローブを羽織った。
「大和…」
「さな。起きたの?」
彼は、上半身が裸のままソファーに深く座り
優雅に足を組みながら何かを飲んでいて!!
その爽やかな笑みはまるで英国紳士の様ッ
…裸だけどネ★!!
「何やってんの?
ムダにフェロモン振り撒かないでくれる?」
引き締まった身体に目が釘付けになる…
「こっちにおいで」
…話も通じないとなると、本当に英国紳士なのかッ!?(身分の違いによる見解の相違
それでも、目線は下に向けて 彼の隣に腰を下ろす。
「何か飲む?」
「同じもので良いよ」
気をつかってくれているのだろうか。
…あんなに激しかったせいで気を失ってしまったのだ。
当たり前と言えば当たり前だ。