*SWEET LESSON*
恐怖のせいでそれ以上何も言えなくなったあたし。
どうしよう…擁護する人が居なかったら
確実に安本さんは…
「解雇。ですか…?」
ほら…怯えてるよ…。
弱々しく尋ねる安本さん。いつの間にか正座してるし。
「あぁ。解雇だ。
…と言いたい所だが、それは無理だな。
俺一人にはそんな権限はない。校長や教頭にバラすのは、アキラくんやさなにも負担をかけかねない。
その上で、あんたをどうするか…
さな、お前が決めろ」
「あ…あたし…?」
そんな、急に振られても…
「長谷先生が一番の被害者なんだから、その権利はある。
…一番の罰が与えられなくて残念だけど」
大和…。怖いです。
「じゃあ…
1ヶ月、あたしと柳瀬先生の雑用を引き受ける ってのは…?」
……………………
うう…
沈黙が 痛い。