*SWEET LESSON*
「薫ちゃん、シェイクこっちに飛ばさないでよ」
「あらー!!あたしの唾液がお肌についたら、明日はお肌艶々よ!!」
このオカマは、どこまで自分が好きなんだろう。
柳瀬さんから無事に逃げだす事が出来たあたし達は、先にニャックドバーガーで待っていた薫ちゃんと真希に合流した。
どうしてもここのハンバーガーが食べたいと言って、無理やりここにしてもらったあたしだけど
今のシェイクのせいでちょっぴり食欲が失せた。
さっきの出来事を薫ちゃんと真希に話して聞かせたのだけど、二人はかなり爆笑してしまって、なかなか先に進めない。
「…もう、いつまで笑ってんのさ。
そう言えば、和樹がさっき言った事だけど」
「ぁん?」
おお。バカでかい口でハンバーガーに食らいつこうとしてたとこスマンね!
「“彼氏がお”って、何のこと?」
ああ、あれね。
と言いながら、せっかく食べようとしていたバーガーをトレイに戻した。
「彼氏がお隣さん って言いたかったんだ。流石に高校生と付き合ってるなんて、誰にも言えないだろ」
ガシャン!!
なんと言うタイミング。あたしの後ろで店員さんがトレイを落としてしまった。
まさか、聞かれてたってわけじゃないよねぇ…