*SWEET LESSON*




「薫ちゃん、シェイクこっちに飛ばさないでよ」


「あらー!!あたしの唾液がお肌についたら、明日はお肌艶々よ!!」



このオカマは、どこまで自分が好きなんだろう。



柳瀬さんから無事に逃げだす事が出来たあたし達は、先にニャックドバーガーで待っていた薫ちゃんと真希に合流した。



どうしてもここのハンバーガーが食べたいと言って、無理やりここにしてもらったあたしだけど


今のシェイクのせいでちょっぴり食欲が失せた。



さっきの出来事を薫ちゃんと真希に話して聞かせたのだけど、二人はかなり爆笑してしまって、なかなか先に進めない。



「…もう、いつまで笑ってんのさ。


そう言えば、和樹がさっき言った事だけど」



「ぁん?」



おお。バカでかい口でハンバーガーに食らいつこうとしてたとこスマンね!



「“彼氏がお”って、何のこと?」


ああ、あれね。

と言いながら、せっかく食べようとしていたバーガーをトレイに戻した。



「彼氏がお隣さん って言いたかったんだ。流石に高校生と付き合ってるなんて、誰にも言えないだろ」



ガシャン!!


なんと言うタイミング。あたしの後ろで店員さんがトレイを落としてしまった。



まさか、聞かれてたってわけじゃないよねぇ…





< 70 / 365 >

この作品をシェア

pagetop