*SWEET LESSON*
「毎晩毎晩、帰ってくるたびに抱きついて来て。こっちだって疲れてるんだっつーの!
インターンで給料もまだ少ないあいつの為に看護士のあたしが
どんだけ今残業してると思ってるんだろーね!!」
「あら、真希?それってノロケじゃないかしらん??」
薫ちゃんの言うとおり。
「良いよねぇ~!!二人は仕事場でも一緒、家でも一緒なんだから~!!あたしと似たような境遇でも、二人は望んでそうなったんだから…」
あ、自分で言っててひがんでる様に聞こえてしまった。うう…自己嫌悪…
「さな。別にあたしは望んで同じ病院にしたわけじゃなくて、大学付属の病院だから大抵はそこに行くでしょう?
ソレを分かっててあいつはわざわざうちの病院に申請したの!
もうストーカーよッ!!
それに、看護師と医者だからってそんなに会うわけじゃないのよ?大体、あたしは外科、あいつは小児科だから…」
まぁ、隣接してるんだけど。
ぼそりとそう言ったのが聞こえてしまった。
「やっぱりのろけてるんじゃないか」
「ちっがぁぁう!!!」
ニャックドバーガーの店内に、そんな叫び声が響いた。