*SWEET LESSON*
「…それは結構ですが、TPOを考えていただかないと。
見つかったのが俺でよかったですね。なんせ、カーテンに影で映ってましたから。
他の先生方にバレたらどうなるか…それくらい解りますよね?」
おおおおおお……!!!!!
黒いオーラが出てるんですけどーー!!
「そーかぁ…。や、悪いね!好青年ッ!今度は別の場所でいちゃつくよ!」
「………」
やめてぇぇ!!もうそれ以上喋んな、バカは!!
「それより、長谷先生。大丈夫ですか?」
「え?あ、うん…。なんか、風邪薬のせいだって。
心配かけてごめんね。制服も……
ホント、スミマセン…」
言って大和の顔を見上げてみると、ホッとした様な顔をしていた。
…結構心配してくれてたんだ…。
それに
朝の手紙の事を思うと益々嬉しくなった。
ちゃんとあたしを好きでいてくれてるんだって、目に見える優しさで確認することができたから…
相応しくないカップルだって思っていた時に、今日の出来事はあまりにもあたしを幸せにしてくれた。
だからその分
この直後にあの馬鹿がとんでもない事を言ったおかげで、あたしと大和の仲が危ぶまれる事になったとき
その落差が激し過ぎて……心臓が止まるかと思ったんだ。