*SWEET LESSON*
「元気なら良かった…。
…ところで。お二人はどういう関係なんですか?」
笑いながらも詮索をしてくる大和。
「どういう…って。別に何も…」
告白された事は知っているというのに、大和は何を知りたいんだろう。何を聞かれてもあたしは同僚と言い切る自信があった。
だけど。
その、大和が知りたかった事以上のものが 柳瀬さんの口から飛び出て来るとは 思っても居なかった。
だって、あたし自身が忘れかけていたことで…
それにこの人から大和に話が行くとは 想像もしてなかったんだ。
「何言ってんだ?俺とお前は キスした仲だろう?」
あたしが、あの屋上での事を大和に言わなかった事で
これから本当に危険な目に合う羽目になるなんて
きっと 誰にも分らなかっただろう…。