*SWEET LESSON*
「あ、そう言えばお前、さなのファンだったっけ?
ごめんなー♪先に奪っちゃってー」
「…いえ。良いんです。二人はとぉぉぉーってもお似合いみたいですから」
にっこり。
…目、閉じてるだけにしか見えないよ。
大和の事だから、絶対に柳瀬さんにあたし達の事は絶対に言わないだろうけど
ストレスを発散させない分、怒りがそのままあたしに向いてくる気がする。
今までこんなに怒らせたことがないだけに
予想すらできなくて…ホント、怖い。
「じゃあ、もう昼休み終わりますので教室帰ります」
大和は時計も見ずに保健室から出て行ってしまった。
「変な奴ー!!」
柳瀬さんだけには絶対に言われたくないと思う。
「っつーか、今って昼休みだったんですね?」
一日の大半を終えてしまった。
あたし何にもしてなくね?
「今日は病欠って事で言ってあるから、このまま帰れよ。どうせ居たって何もすることないんだから」
「それは否定できませんけど、明日授業があるんですよ?」
「今休まなくて、明日も体調悪かったら準備なんて意味ないだろーが。
いいから帰れ帰れ。安本さんが作ってくれたプリントは今一枚持ってくるから確認して。
そしたら送ってやるよ」