*SWEET LESSON*
最後の言葉だけは何だかしっくりこなかったけど、言われたとおりプリントに目を通してから帰る事にした。
持ってきてくれた安本さんが作ったプリントは、本当に丁寧で
間違いなんて一個もなかった。
いくら罰だとは言え
こんなに良くしてもらったら逆に悪い気がしてならない。
「終わったかー?」
「はい。安本さんに“大丈夫です”って伝えてもらえますか?あと、ありがとうって」
「ん。りょーかい。
じゃあ行きますか」
う…。本当に送ってくれるつもりなんだ…。
あの大和の怒り具合からして、こんなことまで柳瀬さんにされたら事態は悪化するんじゃないだろうか?
わーーーん!!!!
「やっぱり一人で帰っちゃ…」
「ダメ!!!」
………。
こうしてあたしは大人しく彼の車に同乗することになったのだった。
何だか、嫌な予感がする………。