あなたがいてあなたといて【短編】
家に帰っても気分が晴れることはなく夏惟と女の子のツーショットばかりが頭を支配する。
可愛くて大人しそうな女の子。
白い肌にストレートの黒髪が胸まで伸びていて横で一つにまとめている。
それが、妙に似合っていておまけにぱっつんでそれまでが似合っていた。
夏惟といてもお似合いで。
誰が見てもカレカノにしかみえない…
誰もが羨むカップルって感じで
あたしが付け入る隙間なんてなかった。
あたしを好きだといってくれた夏惟。
あたしは、そんな夏惟を信じれなくなっていた。