あなたがいてあなたといて【短編】
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あれから、あっという間に2年経った。


何事もなく、花音とは友達の状態だった。



でも、ある日の朝、一番仲がよくて俺と花音、そして沙希との関係を知る友人の隼人が慌ててやってきた。


俺はちょうど机に突っ伏して眠りにつこうとしたところで気分はよくない。


でも、こんなにコイツが慌てるなんて珍しい。



「夏惟…っ!やべぇよ」


「は?だから、なんだよ」

「…夏惟!落ち着いて聞けよ?」



そう言って深呼吸する隼人。


お前の方が落ち着けつーの。



「あのな…」


「おう」


「あのな、花音ちゃんに…」


花音の名前に生唾をのんだ。


「…お、う」



「彼氏が出来たらしいんだ」






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