あなたがいてあなたといて【短編】
しかも、一番後ろと来たら寝れちゃうじゃなーい♪

幸せすぎます…


でも、やっぱり夏惟はモテた。


入学式の日。


女子に囲まれていた夏惟はあたしを覚えているとかの問題の前にあたしに気づかないという悲しいことになっていた。


そして、次の日もその次の日も…



全く、気づいてもらえない。


でもね、そんなあたしにも神様がいたの。


それは、英語の先生という名の神様。


「隣の人と本文を読みあってくださーい」


だってよ。


もちろん、あたしは夏惟と。


あたしは、英語の教科書を持つとクルリと夏惟のほうに身体を向けた。



なのに


夏惟は前を向いたまま、ボソボソと読んでこっちすら見てくれない。


なんでよ?


他の女子とは、普通に喋ってたでしょうが!!


酷くない?


初恋の相手でしょう?


それとも、気づいてない?


それは、それで悲しいけどさ…

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