最低な君が好き!
「小学校ん時の、同級生は?
いねぇの?」
『いるよっ!
でも、なーんか電話かけずらくて・・・・・』
「は?」
『だって、《誰?》とか言われたら、ショックで自殺するから!』
「まじ大袈裟。
じゃあ、夏維(かい)誘えよ」
夏維とは、あたしのイトコで、同じクラスだ。
『ナイスアイディア!!!!』
あたしは早速、夏維に電話した。
中学校になって、イトコとあまり遊ぶ暇はなかったけど、今のあたしは凄く暇だった。
プルルル・・・・プルルル
〈もしもし?〉
《あっ!夏維のお母さん?
由魅だけどっ!
夏維いる?》
〈あー由魅ちゃん?
ちょっと待ってね〉
〈・・・・・もしもし?〉
超眠そうな夏維の声が聞こえた。
《由魅だけどっ!
あーそーぼっ!》
〈・・・・はぁ?なんで・・〉
《あーそーぼっ♪》
〈もー!
上原達と遊べよ!!
俺眠いし!〉
《やだやだやだやだ!
今から30分後に夏維んち行くからね!!
さよなら!》
ブチッ
『わーい♪遊べるー♪』
「超強引」
亜由は、鼻で笑った。