最低な君が好き!
『いいのっ!
約束は約束!』
30分後。
『行ってきまーす』
あたしは元気に家を出た。
夏休み始まって、久しぶりに出た外にワクワクしていた。
夏維の家までは、約5分。
あたしはスキップしながら、向かった。
ピンポーン♪
ガチャッ
「はいはー・・・・
あっ。由魅ちゃん!」
夏維の、お母さんが出た。
『こんにちはっ♪
夏維は?』
「寝てるわよ?」
『は?マジで?』
「なんか、約束あった?」
『・・・・・ちょっとね。
上がっていい?』
「どうぞ。
ごめんね?まったく、あの子は・・」
『ううん!
大丈夫だよー♪』
「じゃあ、おばちゃん買い物行ってくるから
またね」
『行ってらっしゃーい♪』
バタン。
夏維のお母さんは、買い物。
夏維のお父さんは、仕事。
夏維は一人っ子で、家には今あたし以外誰もいない。
これって・・・・・
奴に制裁を下すチャンスですよね!!
あたしは、夏維の部屋まで荒々しい足どりで向かった。