最低な君が好き!
●●駅。








『・・・遅くない?』







「待ち合わせまで
あと何分?」












『あと何分ってゆーか・・・
20分経過』











「おっせー!!!」










『電話しなよ!!』











「チッ」








夏維は
軽く舌打ちをして、如月に電話をかけた。










あたしも電話に耳をあて、聞いていた。


















プルルル・・・
プルルル・・・
プルルル・・・プッ






〈もしもし?〉






《晴!?
お前今どこ!》






〈今駅ついた〉







《はァ!!?
遅っ!
俺らもう駅だし!》









〈まじ?
俺今、改札口の前だけど〉







《わかった》









プッ

























夏維と由魅は、
振り返った。
すると、
遠くに見える改札口に
如月がいた。










夏維は、
如月の方へ歩いて行った。







「お前〜・・・・
遅いし・・・」













「夏維もさ・・
いつも遅刻魔じゃん?」











「そーだけどっ!
今日は由魅がいるから違うの!」











「へ〜・・・
早瀬、時間に厳しいわけ?」









如月は、
急にあたしに話をふった。


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