最低な君が好き!
(借してくれないの!?)
『あああああの!
消しゴム・・・』
平野は再び後ろを向いて、
早口で言った。
「消しゴム持ってきてないの。
私はいらないから。
あと、前乃君もないって」
それだけ言うと、
また前に向き直った。
(はぁ!?なにが
《私はいらないから〜〜》よ!
普通に《ない》って言えよ!!!)
よし!
・・・如月から借りよう!
意を決して、如月に話しかけた。
『如月。
消しゴムある?』
「ない」
撃沈。
てか、
手元にあるの消しゴムじゃん!
噂を裏切らない奴・・・・・。
そう思いながら、
如月を睨んでいた。
視線に気付き、
如月が言った。
「なんだよ?」
再び挑戦。
『・・・・・消しゴム借して?』
「いや」
(ひっど・・・・・・)
「なーんてなっ」
如月は、
あたしに消しゴムを渡した。
「あげるよ」
『えっ。
いいの!?』
「も一個あるし」
(優しー!
・・・・・・・好き!)
あたしは、
優しい如月が好きになった。
呆れる程、惚れっぽいあたし。
『あああああの!
消しゴム・・・』
平野は再び後ろを向いて、
早口で言った。
「消しゴム持ってきてないの。
私はいらないから。
あと、前乃君もないって」
それだけ言うと、
また前に向き直った。
(はぁ!?なにが
《私はいらないから〜〜》よ!
普通に《ない》って言えよ!!!)
よし!
・・・如月から借りよう!
意を決して、如月に話しかけた。
『如月。
消しゴムある?』
「ない」
撃沈。
てか、
手元にあるの消しゴムじゃん!
噂を裏切らない奴・・・・・。
そう思いながら、
如月を睨んでいた。
視線に気付き、
如月が言った。
「なんだよ?」
再び挑戦。
『・・・・・消しゴム借して?』
「いや」
(ひっど・・・・・・)
「なーんてなっ」
如月は、
あたしに消しゴムを渡した。
「あげるよ」
『えっ。
いいの!?』
「も一個あるし」
(優しー!
・・・・・・・好き!)
あたしは、
優しい如月が好きになった。
呆れる程、惚れっぽいあたし。