最低な君が好き!
裏切り。
次の日。
「電話」
寝癖だらけの亜由が
あたしに電話を押し付けた。
《もしもし?》
〈・・・・・・〉
《?》
電話のディスプレイを見た。
【ナミ】
と書かれていた。
《ナミでしょ?》
〈・・・・・うん〉
《どーしたの?》
〈愛の事
今日からシカトね〉
《は?》
あまり意味がわからないあたし。
《どーゆー事?》
〈愛が、波湖の事裏切った。
だから、今日からシカトしよ〉
裏切った?何が?
その時
あたしの頭の中に
ひとつの秘密が浮かび上がった。
ああ
わかった。
大祐君の事だ。