最低な君が好き!
『ありがとね!』




お礼に、
とびきりスマイル★をプレゼントしてあげた。



有難迷惑だろうか。











「うん」




それだけ言うと、
如月はそっぽを向いた。






この授業中。
あたしはずっとフワフワした気持ちだった。




















休み時間。







「ゆ〜み!」




友達の、
上原愛(うえはら・あい)が来た。




『愛〜〜!
あ!
あのさ、今から中庭行かない?』



あたしは早速、
如月の事について話したかった。









「いいよ〜!
波湖と麻由も誘う?」



坂野波湖(さかの・なみこ)と
宮内麻由(みやうち・まゆ)は、
隣のクラス(3組)で、中学生になってできた友達だ。




あたしはまず、
親友の愛だけに話したかった。






『ん〜・・・・・・』




「じゃあ、
二人だけで行く?」










『うん。
ありがと!』













ナミと麻由が嫌い。
というわけじゃないのに、
誘わなかったのにちょっと罪悪感。









(ナミ、麻由。
後で絶対話すから)











そう思いながら、
愛と二人で中庭に向かった。


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