最低な君が好き!
「お、
上原じゃん」
上原?・・・・
愛!?
あたしはすぐに顔をあげた。
門の前には
今にも泣きだしそうな顔をした、
愛が立っていた。
『愛っっ!!』
あたしは
愛のもとへ駆け寄った。
愛はあたしを見つけると、涙を流した。
「なっ・・・
波湖がァ・・・・・
うっ・・
裏切り者って・・・」
「裏切り者ォ?」
夏維が
不思議そうな顔をして
聞いてきた。
『あっ・・・・
夏維!!
先行ってて!』
「えっ
でも・・・」
『いいから!
大丈夫だから!』
「わかった」
夏維が去った後
あたし達は
愛の家に向かった。