最低な君が好き!
愛の家に着くと
いきなり愛が謝ってきた。
「ごめん・・・
こんな大事な時期に
サボらすなんて・・・」
あたしは
愛が不安がらないように
笑って言った。
『大丈夫だよォ。
亜由にテキトーに言い訳つけさすから!』
「ごめんね・・・」
『ってか
愛んち誰もいないね?
朝早いのに・・・』
「あっ、うん
お姉ちゃんと京助は学校だし・・・
親は仕事。
朝早いから」
『あっ、うん。
そっか。
ふーん。
へぇー』
しばらく沈黙が
続いた。
先に口を開いたのは、
あたしだった。
『マジごめん。
あたしが言うなって言ったから・・・』
「ううん。
いいんだ。
実は私、心のどこかで
バレてもなんとかなる。
って思ってたんだ・・・
最低だね」
愛は
小さく笑って言った。