最低な君が好き!
放課後。












如月と軽くあいさつを交わし、
愛と一緒に3組に向かった。






























廊下であたしの顔は
にやけっぱなし。








「由魅・・・
キモいよ」












『えぇ〜?
だって如月とバイバイしちゃった〜』
















「バイバイじゃなくて・・・
〈じゃあね〉って言って
〈ん〉って返されただけじゃん!」


















『乙女にとってあいさつは
大きな前進なの!』





















「はいはい。
・・・あ!なーみーこっ
まーゆっ」














『・・・テキトーに済ませやがって』














「愛〜!由魅〜!」





















「早く波湖の慰め会して〜」















「じゃ行こー♪
ねぇ・・・。由魅。
顔ブサイクだよ」




















ずっとムスッとしてたあたしに、
愛が言った。























『愛あたしに冷たいんだもーん』








あたしはわざとふてくされて見せた。










「早くしないと店混むかもよー!」










「まずはカラオケ
カラオケー♪」







「由魅も早く機嫌直せよー」















(ちょっとは気にかけろよ・・・)


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