真面目なあたしは悪MANに恋をする
「葉南さん、酒臭いです」

頭の上から、片岡君の声が聞こえてくる

身体の体温が上昇する

気の向くままに、カクテルを飲まなければ良かった…なんて後悔した

「つい…飲み過ぎて」

「知ってます」

「お、美味しかったし」

「未成年なんですよ」

「そうなんだけど、つい…ね」

片岡君の心臓の音が聞こえる

バクバクと早いリズムで、鳴っているのがわかる

片岡君も緊張してるんだ

「葉南さん、僕は葉南さんが好きです」

「う、うん」

あたしは片岡君の胸の中で頷いた

「僕と付き合ってください」

「はい」

あたしは自然と力強く返事をしていた

「え?」

片岡君が驚いた声をあげて、あたしを胸から突き放した

頬に冷たい空気が触れる

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