真面目なあたしは悪MANに恋をする
あたしは乗り換えのために、片岡君と別れた

片岡君は、電車で一本のところにある学校に通っているみたい

あたしは一度乗り換えて、学校の最寄駅に到着する

最寄駅で、ナツと待ち合わせをして、短大の教室に入った

心臓がはちきれそうになるくらいドキドキした

クラスでわかってくれる友人がナツだけだったらどうしよう

ナツが息苦しい思いをしてしまうんじゃないかって考えたりもした

「え?」

教室に入るなり、あたしはぽかんと口を開けたまま身体が固まってしまった

「おはよう、葉南!」

いつものメンバーがあたしに手を振ってくれている

「本当に?」

あたしは笑顔になると、ぽろぽろと涙があふれてきた

嬉しいよぉ

教室の入口で、しゃがみ込むと声を出して泣いた

嬉しくて、気持ちが溢れ返っている
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