真面目なあたしは悪MANに恋をする
「ちょ…っと、葉南ってば!」
ナツが驚いて、あたしの肩を叩いた
「だって嬉しいんだもん! みんなが手を振ってくれて…あたし、ナツだけかと思ってたから。学校行くのも、嫌だって思うくらい、不安で、どうしたらいいかわからなくて…」
「え? 葉南が泣いてんの?」
机に座っていた友人たちも、ガタガタと椅子をしまって、講義室の後ろに丸まってきた
「ありがとう…みんなっ」
いつもの短大メンバーにお礼を言う
「何、言ってんの! クリスマスのとき、葉南が本気で泣いてるのをうちらは間近で見てるんだよ。どっちが嘘をついているかなんてすぐにわかるって」
知美が腰に手をあてて、笑顔を見せてくれた
「ほら、涙をふきなって」
彩音が、ハンカチを差し出してくれる
あたしはそれを受け取ると、涙を拭いた
「ありがとう」
「ただ…さ。うちら以外は…」
知美が言葉を濁しながら、教壇の近くに座っている茉莉たちの集団に目をやった
同じクラスの子たちが、あたしを睨んでいる
冬休み前まで、挨拶程度しかしたことのないようなクラスメートと、茉莉は一緒に座っている
こそこそと耳打ちをしては、クスクスとあたしのほうを見て笑っていた
ナツが驚いて、あたしの肩を叩いた
「だって嬉しいんだもん! みんなが手を振ってくれて…あたし、ナツだけかと思ってたから。学校行くのも、嫌だって思うくらい、不安で、どうしたらいいかわからなくて…」
「え? 葉南が泣いてんの?」
机に座っていた友人たちも、ガタガタと椅子をしまって、講義室の後ろに丸まってきた
「ありがとう…みんなっ」
いつもの短大メンバーにお礼を言う
「何、言ってんの! クリスマスのとき、葉南が本気で泣いてるのをうちらは間近で見てるんだよ。どっちが嘘をついているかなんてすぐにわかるって」
知美が腰に手をあてて、笑顔を見せてくれた
「ほら、涙をふきなって」
彩音が、ハンカチを差し出してくれる
あたしはそれを受け取ると、涙を拭いた
「ありがとう」
「ただ…さ。うちら以外は…」
知美が言葉を濁しながら、教壇の近くに座っている茉莉たちの集団に目をやった
同じクラスの子たちが、あたしを睨んでいる
冬休み前まで、挨拶程度しかしたことのないようなクラスメートと、茉莉は一緒に座っている
こそこそと耳打ちをしては、クスクスとあたしのほうを見て笑っていた