真面目なあたしは悪MANに恋をする
「ええっ? いつ、いつよ!…てか、報告メールがなかったよ」

知美が机を叩いて、あたしをギロリと見てくる

知美の声に反応した茉莉も、振り返ってきた

「ちょ…声が大きいってば」

あたしは知美に座るように手で合図を送ると、ちらっと茉莉を見る

茉莉はあたしたちの会話が気になるようで、こっちを見ている

「じゃあ、ここで報告会だよ!」

彩音がにこっと笑った

「んまあ、いろいろあって12月26日に告白されて…31日にももう一回告白されて、付き合うことにしたんだ」

「んで?」

知美が、目をきらきらと輝かせて聞いている

「え?」

「だから、どこの人?」

「バイトの人」

「何歳?」

「17歳」

「じゅ…って高校生?」

「うん」

知美は驚いた声をあげながらも、さらに目を輝かせていた
< 135 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop