真面目なあたしは悪MANに恋をする
「どっかにデートした?」

「バイトの帰り道にココアを飲みながら、公園で20分くらい話して帰るだけだよ」

「金欠デートかよっ」

知美が突っ込みを入れると、席に座った

どうやら質問攻めはここで終わりみたい

「まあ、高校生との恋愛なんてそんなもんかなあ」

知美が少し残念そうにつぶやく

「あ…写メとかないの?」

「え?」

あるけど…寝顔だし、ツナギを着ているし、それはちょっと見せられないよ

「ないよ」

あたしは苦笑した

「えー、付き合い記念に一枚とかないのぉ?」

「ないよ」

知美がさらに質問をしようとするが、始業ベルが鳴って、大学講師が分厚い本を持って講義室に入ってきた

あたしは鞄から携帯を出すと、片岡君にメールをした

『タイトル:大丈夫だったよ』

『自分が思ってたより、あたしを信じてくれてた友人が多かった。ただ他のクラスメートの子たちに、茉莉がいろいろと言ったみたいで、きつい視線があるけど、片岡君の言う通り、信じてくれる友達がいれば乗り切れそうな気がするよ』

授業中だから、返信は期待せずに送信ボタンを送った

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