真面目なあたしは悪MANに恋をする
「透理かケンに車を出させるから。電車で帰るの、辛いでしょ?」
「あ…でも」
「あいつらなら、ちゃんと免許を持ってるよ。この時間なら、透理のほうが近くにいるかも。とりあえず連絡してみるから」
片岡君はにこっと笑うと病室を出て行った
いいのに…電車で帰れるのに
「めちゃんこ格好良いじゃんか! なんで寺島君になんか、惚れてるのよ。同じバイト先の人だったんでしょ? なんで最初にあの子を好きにならないのよっ」
知美が、扉が閉まるなり、小声で言ってきた
「そんなことを言われても、親しくなかったし…話だって、クリスマスイブが初めてだったんだよ?」
「ええ? なんで話さないの? あんな良い顔したボーイなら、即効メルアド交換でしょ!」
知美が、真面目な顔で大きく頷いた
「うーん、だってキッチンとホールじゃ…必要最低限しか話さないし」
「話すのよ! 話す機会を自分で作らなくちゃ…ってもう遅いだろうけどねえ」
知美がにやっと笑った
「彼氏クンが来てくれて良かったねえ。車で送ってもらえるみたいだし、私たちも安心だよ」
ナツが温かい笑みであたしの肩に手を置いてくれた
あたしは起き上がると、ガンガンと痛みが走る頭を押さえた
「あ…でも」
「あいつらなら、ちゃんと免許を持ってるよ。この時間なら、透理のほうが近くにいるかも。とりあえず連絡してみるから」
片岡君はにこっと笑うと病室を出て行った
いいのに…電車で帰れるのに
「めちゃんこ格好良いじゃんか! なんで寺島君になんか、惚れてるのよ。同じバイト先の人だったんでしょ? なんで最初にあの子を好きにならないのよっ」
知美が、扉が閉まるなり、小声で言ってきた
「そんなことを言われても、親しくなかったし…話だって、クリスマスイブが初めてだったんだよ?」
「ええ? なんで話さないの? あんな良い顔したボーイなら、即効メルアド交換でしょ!」
知美が、真面目な顔で大きく頷いた
「うーん、だってキッチンとホールじゃ…必要最低限しか話さないし」
「話すのよ! 話す機会を自分で作らなくちゃ…ってもう遅いだろうけどねえ」
知美がにやっと笑った
「彼氏クンが来てくれて良かったねえ。車で送ってもらえるみたいだし、私たちも安心だよ」
ナツが温かい笑みであたしの肩に手を置いてくれた
あたしは起き上がると、ガンガンと痛みが走る頭を押さえた