真面目なあたしは悪MANに恋をする
「…で、どうするんです?」
バックミラー越しに、透理さんが片岡君を見てきた
片岡君の視線も、バックミラーに映っている透理さんを見た
目は細く、族長としての顔を片岡君はしていた
な…何をどうするの?
いったい、なんの話をしているのかな?
「ケンを使う」
「おお…ナイスアイディア! ケンケンなら、そういうの好きですからねえ。その役目、喜びますよ」
『そういうのが好き』って何?
「さっそく動いてるはずだ。さっき電話したときに言っておいた」
「さっすがぁ! 手回しが早いねえ」
片岡君は勝気な目で、ふっと笑うとあたしの顔を見た
「もう大丈夫だから」
「え?」
「もう階段から落とされるような怖い思いをしないってことだよ」
運転を始めて透理さんが、明るい声で説明をしてくれた
「え? なんで?」
「そりゃあ、チョーの女を怪我させたんだんですよぉ。仕返しをするのが当たり前じゃないですか」
「アタリマエ?」
あたしは透理さんの言葉を繰り返す
隣にいる片岡君の目を見ようとするが、片岡君はすでに窓に視線を動かしていた短髪の後頭部しか見えなかった
バックミラー越しに、透理さんが片岡君を見てきた
片岡君の視線も、バックミラーに映っている透理さんを見た
目は細く、族長としての顔を片岡君はしていた
な…何をどうするの?
いったい、なんの話をしているのかな?
「ケンを使う」
「おお…ナイスアイディア! ケンケンなら、そういうの好きですからねえ。その役目、喜びますよ」
『そういうのが好き』って何?
「さっそく動いてるはずだ。さっき電話したときに言っておいた」
「さっすがぁ! 手回しが早いねえ」
片岡君は勝気な目で、ふっと笑うとあたしの顔を見た
「もう大丈夫だから」
「え?」
「もう階段から落とされるような怖い思いをしないってことだよ」
運転を始めて透理さんが、明るい声で説明をしてくれた
「え? なんで?」
「そりゃあ、チョーの女を怪我させたんだんですよぉ。仕返しをするのが当たり前じゃないですか」
「アタリマエ?」
あたしは透理さんの言葉を繰り返す
隣にいる片岡君の目を見ようとするが、片岡君はすでに窓に視線を動かしていた短髪の後頭部しか見えなかった